中学・高校留学センター > 海外大学進学—高校生からの留学準備徹底ガイド—


海外で大学進学を成功させるには、徹底した準備が必要です。特に大学1年生から海外進学を目指すなら、高校生の早い段階で準備しなければなりません。

こちらのガイドでは、海外の大学へ進学する方法や準備のスケジュール、出願で必要なものや成績の基準などを確認できます。留学先を決めたい方は、おすすめの国も参考にしてください。これから留学準備を始める方は、ここから海外大学進学への一歩を踏み出しましょう!


海外大学進学の方法

留学準備の内容やスケジュールは、大学への進学方法によって異なります。まずは進学方法を知るところから始めましょう。

高校を卒業後に直接進学

日本の高校を卒業したことが大学の出願条件になる国では、直接進学ができます。ただしこちらは非常にハードルが高く、高校卒業レベルの英語では、海外の大学で勉強するのは難しいです。そのため日本の高校を卒業した後は、準備コースで英語を勉強したり、大学で勉強するためのスキルを学んだりするのが一般的です。

一方で海外の高校を卒業した場合は、海外の大学に直接進学できます。高校生活は英語のため、英語レベルは十分。そのまま現地の大学を目指すなら、進学条件も満たしている状態です。高校卒業後にギャップを作りたくない方は、高校からの留学も検討してみましょう。



ファウンデーションコース修了後に進学

ファウンデーションコース(foundation course)とは、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどで開講されている大学進学準備コースです。大学で学ぶのに必要な英語や一般教養科目、進学先の学部で必要な専門分野の基礎知識を勉強します。

日本の高校を卒業した場合、イギリスなどの大学に直接進学することはできません。なぜなら大学では、最初から本格的な専門分野の勉強をするからです。日本の大学1年生で学ぶ一般教養科目や専門分野の基礎知識は、高校課程で履修しておく必要があります。また論文の書き方やプレゼンテーションの方法など、大学の勉強で必要なスキルも高校で習います。このように日本の高校卒業段階では単位もスキルも足りないため、ファウンデーションコースで補わなければならないのです。

ファウンデーションコースの入学には高校の成績と、IELTS 4.5〜5.5以上の英語力が必要です。コースは大学や語学学校で開講されています。大学のファウンデーションコースは開講されている大学に進学するためのもので、進学先が絞れている方におすすめです。語学学校のコースには複数の提携先があり、学校を決めるのに時間が必要な方に適しています。

語学学校の大学進学コース修了後に進学

語学学校の大学進学コースは、大学で必要な英語力を身に付けるためのものです。受講には一般的にIELTS 5.0以上の英語力が必要で、出願に必要な英語試験の対策やアカデミックレベルの英単語、読解スキル、英語でのプレゼンテーション、ディスカッション、ノートの取り方、レポートの書き方などを学びます。修了後は提携先の大学に進学できます。大学や学部によっては、コース修了で進学条件を満たしたことになり、英語能力試験や大学入学試験のスコアを免除できます。

語学学校は複数の大学と提携しているところが多く、進路の幅が広いのが特徴。スタッフに進路相談できたり、進路にあった提携大学を紹介してもらえたりと、進学先を勉強しながら決めたい方にぴったりです。ただし一流大学との提携はない場合が多いため、ハイレベルの大学を目指したい方は注意してください。

語学学校から進学

英語力がファウンデーションコースや大学進学コースへ行くのに足りない場合は、語学学校の一般英語コースなどを経て進学コースに進みます。一般英語コースは細かくレベル分けされており、英語初心者でも受講可能。授業では日常的に使う英語を、文法からスピーキングまでバランスよく学べます。

一般英語コースで中級以上の英語力を付けたあとは、TOEFL・IELTS対策コースや、大学進学コースに進みます。テスト対策コースに進む場合は、必要なテストスコアを得たのち、ファウンデーションコースなどの大学進学準備コースに入学します。大学進学コースに進む場合は、修了後に提携先の大学へ進学できます。

日本の大学から進学

日本の大学に進学してから海外の大学に編入、または交換留学制度を利用して留学する方法もあります。ただしこの方法では、大学2年生以降に留学することになります。

海外の大学に編入する場合は、日本の大学でとった単位を審査・認定してもらう必要があります。しかし、すべての単位が認定されるわけではありません。交換留学では、在籍している大学の協定校へ留学できます。基本的に単位は認められますが、留学先は協定校に限られます。また留学期間は基本的に1年間です。


海外大学進学のスケージュール

イギリスで大学進学をする場合、最初にファウンデーションコースへ行くのが最も現実的です。ファウンデーションコースは9月に始まり、約9か月間かけて大学進学の準備をします。

  • 高校1年生後半:情報収集、希望の大学・学部のピックアップ、留学エージェントに相談
  • 高校2年生前半:希望の大学・学部の絞り込み、ファウンデーションコースの情報収集
  • 高校2年生後半:英語テスト受験
  • 高校3年生前半:ファウンデーションコースまたは大学進学コースの申し込み
  • 高校3年生3月:ファウンデーションコースの合格通知、高校卒業
  • 高校を卒業した年の6月:ビザ申請
  • 高校を卒業した年の7月:留学準備
  • 高校を卒業した年の8月:渡航
  • 高校を卒業した年の9月:ファウンデーションコース開始
  • 高校を卒業した年の10月~高校卒業の翌年の6月:大学に出願
  • 高校卒業の翌年の4月~8月:合格発表
  • 高校卒業の翌年の6月:ファウンデーションコース終了
  • 高校卒業の翌年の9月:大学進学


日本の高校を卒業後に語学学校の大学進学コースを経て海外大学進学をする場合

大学進学コースの開始日や期間は、語学学校によって異なります。開始時期を決める際は、大学の入学時期や英語の勉強に必要な期間を考えてみましょう。

  • 高校1年生後半:情報収集、希望の大学・学部のピックアップ、留学エージェントに相談
  • 高校2年生前半:希望の大学・学部の絞り込み、希望の進学先と提携している語学学校の調査
  • 高校2年生後半:英語テスト受験
  • 高校3年生前半:大学進学コースの申し込み
  • 高校3年生3月:高校卒業、留学準備
  • 高校を卒業した年の4月~:渡航、大学進学コースの受講
  • 高校を卒業した年の10月~高校卒業の翌年の6月:大学に出願(イギリス)
  • 高校卒業の翌年の1月~3月:大学に出願(アメリカ)
  • 高校卒業の翌年の3月~5月:合格発表(アメリカ)
  • 高校卒業の翌年の4月~8月:合格発表(イギリス)
  • 高校卒業の翌年の9月:大学進学


海外の高校を卒業後に海外大学進学をする場合

海外の高校を卒業する時は、大学の出願条件となる高い英語力や、各国・州によって実施される統一試験の結果などがそろっている状態です。そのため卒業後に、直接大学へ進学できます。

  • 高校1年生前半:希望の高校のピックアップ、出願、留学準備
  • 高校1年生10月:高校に出願(イギリス)
  • 高校1年生1~2月:高校に出願(アメリカ)
  • 高校1年生3月:合格通知(イギリス・アメリカ)
  • 高校2年生7月:留学準備
  • 高校2年生8月:渡航
  • 高校2年生9月:高校生活スタート、希望の大学のピックアップ・絞り込み
  • 高校3年生:SAT / ACT受験(アメリカ)
  • 高校3年生12~1月:GCE-A Level受験(イギリス)
  • 高校3年生5~6月:高校卒業(アメリカ)
  • 高校3年生7月:高校卒業(イギリス)
  • 高校を卒業した年の9月:大学進学

用語解説
  • SAT / ACT
  • Scholastic Assessment Test / American College Testingの略。アメリカで実施されている、大学進学のための統一試験です。
  • GCE-A Level
  • イギリスの高校課程にあたるもの。この課程の終了時に受ける統一テストの結果が、大学の合否判定に使われます。


    海外大学進学に必要なもの

    海外の大学には入試がないところが多く、合否は英語力や高校の成績で決まります。大学の出願では、一般的に以下の書類を提出します。ただし大学によって違いがあるため、出願前に必ず確認しましょう。また書類は英語表記でなければなりません。

    • 英語力証明(IELTSやTOEFLのスコア)
    • 高校の卒業証明書
    • 高校の成績証明書(GPA換算したもの)
    • 統一試験のスコア(SATやACTなど)(※1)
    • 推薦状
    • 志望動機のエッセイ
    • 財政能力証明
    • ポートフォリオ(※2)
    • パスポートのコピー
    • 学生ビザのコピー

    ※1:アメリカの一部の大学では提出が必要です
    ※2:芸術系の学部などで求められます

    用語解説
    • TOEFL
      英語テストの一種。主にアメリカやカナダの大学に進学する際に受験します。
    • IELTS
      英語テストの一種。主にイギリスやオーストラリア、ニュージーランドの大学に進学する際に受験します。
    • GPA
      Grade Point Averageの略で、学校の成績を数値化したもの。日本の高校の成績は欧米の成績の表記と異なるため、出願用の成績はGPAに換算する必要があります。
    • ポートフォリオ
      作品集。芸術学部などで必要です。作品の写真をファイルにまとめたり、画像データを作ったりして提出します。


    海外大学進学でおすすめの国

    早い段階で留学先の国を決めると、留学準備がスムーズになります。国を選ぶ際は、大学の特徴やメリットを比較してみましょう。こちらでは大学の留学先としておすすめの6か国をご紹介します。

    アメリカ

    専攻の選択肢が豊富&じっくり選べるシステムが魅力!

    アメリカは日本人留学生の渡航先として、毎年トップの国。学校や学部の選択肢が多く、理想の留学を実現しやすいです。また最先端の技術やビジネス、アートなどに触れられることでも知られています。

    アメリカの大学システムは日本と似ており、最初の2年間に一般教養を学びます。大きな違いは入学時に専攻を決める必要がなく、在学中に選べることです。専攻をじっくり考えたい方にとって、魅力的なシステムと言えます。大学を卒業後はOPT制度を利用して、大学で学んだことに関連する業界で働くことができます。そのため就職を見据えて実践的に学びたい方にもおすすめです。

    アメリカの大学の新年度は9月から始まりますが、多くの学校ではどの学期からでも入学できます。学士課程は4年制ですが、単位数を満たせばいつでも卒業できます。

    日本の高校を卒業後は、アメリカの大学に直接進学できます。しかし英語力の観点から、4年制大学への直接進学は難しいです。そのため多くの方が、進学準備コースに通います。またコミュニティーカレッジ(2年制大学)から4年制大学に編入する方もいます。コミカレは出願基準が4年制大学よりも低く、留学生が入学しやすい学校です。また学費も安く、留学費用が抑えられるメリットもあります。

    イギリス

    学びたいことに一直線、最初から専門分野を極められる国!

    アメリカと対照的に、イギリスの大学は1年生から専門性に特化した授業が受けられます。学びたいことが決まっている方にとって、専門分野の勉強に浸れる理想的な環境です。またサンドウィッチディグリーという、専攻に関連した企業で1年間のインターンシップができるシステムがあります。学士課程卒業後は2年間の就労ビザが得られるなど、海外での仕事経験を積みたい方にも魅力的な国です。

    イギリスの大学の新年度は9月ですが、学校や学部によっては他のタイミングでも入学できます。学士課程は3年間で、日本からの進学の場合は1年間のファウンデーションコースを経るのが一般的です。そのため大学留学の期間は、実質4年間となります。ただし大学院が1年間なので、大学院留学も考えている方にとっては、トータルの留学費用を抑えられる可能性があります。

    日本人にはなじみのないイギリス英語が学べることも、大きなメリットです。イギリス英語は世界の公的機関の公用語であり、世界で活躍したい方にとって必須の言語です。またイギリスは日本人が少なく、英語に浸れる環境が作れます。

    カナダ

    学費がリーズナブル&住みやすさで費用対効果が高め!

    カナダの大学は3年制や4年制で、学校によって異なります。学校間のレベルの差が小さく、全体的に教育水準が高く保たれているのが特徴です。またアメリカと同様に2年制大学があり、州や学校によっては4年制大学へ編入できます。大学の新年度は9月で、大学や学部によっては9月以外の時期でも入学できます。

    カナダのメリットは、他の欧米諸国に比べて学費がリーズナブルなことです。それでいて教育の質は世界最高水準なので、費用対効果が大きい留学ができます。また留学生は学校がある期間はパートタイムで週20時間まで、夏休みはフルタイムで働けるため、現地でアルバイトをして留学費用を節約することも可能です。

    さらにカナダは治安が良く、住みやすい国として有名。豊かな自然もあり、心身ともにリラックスした留学生活がおくれます。

    オーストラリア

    留学生が守られている環境で、快適な大学生活を満喫!

    オーストラリアでは大学の1年生から専門分野を学び、3年間で卒業します。ただし日本からの進学では1年間のファウンデーションコースを挟むため、実質的な留学期間は4年間です。新年度は2月に始まりますが、多くの大学は複数の入学時期を用意しています。

    オーストラリアのメリットは、教育面・環境面ともに整っている留学環境です。教育制度やカリキュラムは国と州によって厳しく管理されており、非常に高い水準を誇っています。これは留学生向けのプログラムにも当てはまります。学士課程卒業後には、ポストスタディーワークビザが取得できます。2年間の滞在中に観光や勉強、就労ができる、自由度の高いビザです。

    留学生を守るための法律が整備されているのもポイント。さらに多民族・多文化の気質が国に根付いていたり、親日国であったりと、人種差別を受けにくいことから、留学生が安心して生活できます。

    またオーストラリアの都市の多くは、世界の住みよい都市ランキングの上位です。気候が穏やかで過ごしやすいのも、住みやすさの要因と言えます。日本から近く時差が少ないので、休暇中に帰りやすかったり、家族や友達に連絡が取りやすかったりするのもメリットです。

    ニュージーランド

    大学卒業後に長期滞在で勉強・就職がしたい方必見!

    ニュージーランドはイギリスやオーストラリアと同じ大学システムをとっており、学士課程は3年間です。日本からはファウンデーションコースを受講してから進学するため、合計の大学留学期間は4年間になります。新年度始まりは2月ですが、他の学期が始まるタイミングでの入学もできます。

    ニュージーランドは治安が良いことで有名です。のんびりと穏やかな国民気質もあり、落ち着いた学生生活をおくりたい方にとって最適な国と言えます。また学費が安く、留学費用がお得になることでも知られています。

    最大の魅力は、卒業後に得られるワークビザで最長3年間の滞在ができることです。これは他の国よりも長く、海外になるべく長く滞在したい方や、海外就職のチャンスを狙う方にとって、非常に大きなメリットと言えます。またこのワークビザは、比較的取得しやすいことでも有名です。

    マレーシア

    半分の留学費用で、欧米の有名大学の学位をゲット!
    マレーシアは近年人気が出てきた留学先です。公用語はマレー語ですが、大学では英語で授業が行われています。

    マレーシアの魅力は、なんといっても学費の安さです。滞在費や生活費も安く、留学費用は欧米諸国の半分以下に抑えられます。また大学のシステムも魅力的。ツイニングプログラムでは欧米諸国の大学に編入できるため、留学費用を節約しつつ有名大学を卒業することができます。またデュアルディグリープログラム(ダブルディグリープログラム)では、マレーシアの大学と他の大学の学位を同時に取得できます。留学費用の点から欧米での大学留学に行けない方に、ぜひ検討してほしい留学先です。

    マレーシアの学士課程は3年間ですが、イギリスと異なり日本の高校卒業資格が大学出願資格として認められています。また入学時期が複数設定されている大学が多いです。そのため英語力が十分であれば、日本の高校卒業から時間をあけずに進学できる可能性があります。

    おすすめの国のポイント比較

    学士課程の期間 日本の高卒から直接進学 入学時期 必要な英語力 就労 1年間の学費の目安
    アメリカ 4年制※短大は2年制 9、12、1、3、5月 TOEFL iBT 60~81 条件付きで可 360~510万円
    イギリス 3年制 不可 9、1,7月 IELTS 4.6~6.0 300~540万円
    カナダ 3、4年制※短大は2年制 9、1月 TOEFL iBT 90以上IELTS 6.5以上 120~290万円
    オーストラリア 3年制 不可 2、6、10月 IELTS 5.5以上
    TOEFL iBT 46以上
    200~560万円
    ニュージーランド 3年制 不可 2、7月 IELTS 6.0〜7.0
    TOEFL iBT 80~90
    190~280万円
    マレーシア 3年制 3、8月※その他年に2~5回 IELTS5.0〜6.0 50~120万円


海外大学進学のよくある質問

日本の大学との併願はできますか?
可能です。ただし日本の大学受験と海外の大学出願を並行して準備するため、しっかりとスケジュール管理をすることが重要です。
条件付き入学とは何ですか?
大学出願の際に英語力のみが足りない場合、のちに英語力を満たすことを条件に合格となる制度です。条件付き合格が出たあとは、大学付属の英語コースや、語学学校の指定のコースに通います。TOEFLやIELTSの試験で規定のスコアを得たり、指定の語学コースを修了すると、大学に進学できます。
大学留学ではどのような方法で滞在できますか?
最初は大学の学生寮やホームステイに滞在するのが一般的です。生活に慣れてきたら滞在費を節約するため、シェアハウスに移る方が多いです。









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